見積のブッシュ・マウント・ベアリングなど部品名だけの行の読み方

見積書に部品名だけで書かれた行を、自動車点検基準(別表第6)の項目名と、点検整備記録簿の結果で仕分ける手順です。

部品名だけの行を点検基準の項目名と照らす仕分け

見積書に「ロアアームブッシュ」「エンジンマウント」「ホイールベアリング」のように部品名だけが書かれた行があるとき、その行が定期点検の項目の点検なのか、点検の結果を受けた交換の提案なのかは、行の名前だけでは分かりません。点検基準(自動車点検基準の別表第6)に同じ名前の項目があるかどうかで、確認する相手が変わります。

見積書の行の名前別表第6に同じ名前の項目仕分けのしかた
ホイールベアリングある(フロント/リヤ・ホイール・ベアリングのがた、2年ごと)点検の項目は「がた」を見ることです。交換の行なら、がたがあったという点検の結果を確認します
ショックアブソーバある(油漏れ及び損傷、2年ごと)点検の項目は油漏れと損傷です。交換の行なら、どちらの結果かを確認します
ドライブシャフトブーツ・ボールジョイントブーツある(ダスト・ブーツの亀裂及び損傷、2年ごと)亀裂・損傷の有無を確認します(整備項目の参考情報)
ブッシュ類(ロアアーム・スタビライザーなど)ない(「ブッシュ」の語の項目はありません)点検基準の項目名から行の根拠は引けません。どの点検の結果を受けた提案かを依頼先に聞きます
エンジンマウント・ミッションマウントない(「マウント」の語の項目はありません)同上です

「ある」の行も、点検基準が書いているのは点検の項目までで、交換の作業や交換の時期は書かれていません。

仕分けの手順

  1. 行の名前を書き出す。部品名だけの行と、「点検」「交換」「調整」などの作業の語が付いた行を分けて控えます。
  2. 点検基準の項目名と照らす。上の表で、同じ名前の項目があるかを見ます。項目名は定期点検の項目一覧にもあります。
  3. 点検整備記録簿の結果と照らす。記録簿の同じ項目の結果欄に、交換や調整を示す記号が付いているかを見ます(点検結果の記号と見積書の行の対応、記録簿の記載事項と提示)。
  4. 項目名がない行は、根拠を聞く。何を点検してその提案になったのかを、依頼先に聞きます。聞き方の例は追加整備を勧められたときの確認の順番にあります。
  5. 費用の仕分けをする。作業の費用は部品代と工賃に分かれて書かれることがあります。検査手数料・重量税・自賠責保険料の法定費用とは別の行です(車検見積書の費目チェックリスト)。

見積の行の読み合わせ例(行の呼び名・点検の項目か・依頼先に聞くこと)

見積書の行の呼び名(例)点検の項目か予防交換か依頼先に聞くこと
ロアアームブッシュ交換項目名なし。点検の結果を受けた提案か、予防かは行の名前から分からないどの点検でどんな状態が見つかったか。記録簿のどの欄に書かれているか
エンジンマウント交換項目名なし振動などの症状があったか。部品代と工賃が分かれているか
ホイールベアリング交換項目名あり(がたの点検)。交換は項目にないがたがあったという点検の結果か。前輪か後輪か、片側か両側か

よくある質問

Q. ブッシュやマウントの交換の行は、点検基準に載っていますか。

別表第6に「ブッシュ」「マウント」の語の項目はありません(確認日2026-10-12)。項目名がないことは不要という意味ではなく、どの点検の結果を受けた提案かを依頼先に聞く行になります。

Q. ホイールベアリングの交換は、車検で必ず必要ですか。

別表第6にあるのは、ホイール・ベアリングの「がた」の点検です。交換は書かれておらず、交換が必要かどうかはこのページでは判定しません。

Q. 部品名だけの行は、どう確認すればよいですか。

行の名前を点検基準の項目名と照らし、点検整備記録簿の結果と合わせて、根拠を依頼先に聞きます。

注意すること

このページでできること・できないこと

ここで示しているのは、自動車点検基準の別表第6にある項目名と、見積書の行の名前の対応の見方です。個別の車の交換の要否や、見積の費用の妥当性は判定しません。

出典(確認日2026-10-12):

このサイトは、車検の見積に関する一般的な情報を提供するものであり、個別の車の点検整備の要否を判定・保証するものではありません。実際の扱いは整備工場とメーカーの案内でご確認ください。