後付け用品の取付・交換が出る行と、車検の基準に関わる後付け品の一覧
ドライブレコーダーやナビなどを車検のついでに付ける、あるいは社外ホイールを交換すると、見積書には作業と部品の行が増えます。これらは検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料のような法定費用(国などに納める費用)ではありません。
日本自動車整備振興会連合会(日整連)は、整備技術料を「別途お客様から依頼のあった整備を実施するための技術料金」、部品、油脂代を「お客様より依頼された整備を実施する」ために必要な部品の料金と説明しています。依頼して付けた後付け用品は、この2つの行に出るのが基本です。実際の行の名前や金額は依頼先ごとに違うため、見積書の行名で確かめてください。
| 後付け品の例 | 車検の基準との関係(一次資料で確認できた範囲) | 見積書で確かめること |
|---|---|---|
| ドライブレコーダー | 取付位置は保安基準で決まっています。国土交通省は「フロントガラス上部から20%以内の範囲など」に、運転者の視界を妨げないよう取り付けるよう案内しています。 | 取付工賃(整備技術料)と本体代(部品代)が分かれているか。車検に合わせた取付なのか、依頼者が頼んだ作業なのか |
| OBD検査の対象車に付けた機器 | 国土交通省は、データリンクコネクタ(診断用の差し込み口)に接続した機器(ドライブレコーダー等)は、OBD検査の前に外すよう案内しています。 | 取り外しや付け直しの作業が別の行になるか。用語集のOBD検査の項も参照 |
| 社外ホイール・ホイールの交換 | 細目告示は、直進時にタイヤ・ホイールなどの回転部分が、直上の車体(フェンダー)より外側へ突出していないことを求めています。 | ホイールの本体代、タイヤ交換・組替えの作業の行。車体の外へ出ない仕様かどうかは依頼先に確かめる |
| 運転席・助手席の窓の着色フィルム | 国土交通省は、運転者席・助手席の窓ガラスに、貼った状態で可視光線透過率70%未満となるフィルムを貼る改造を不正改造として挙げています。 | 貼付や剥がしの作業が別の行になるか。窓ガラスまわりの見積項目も参照 |
| ナビ・オーディオ・ETC | このページでは、これらの取付が車検の合否に関わるとする一次資料は確認できていません。確認できないため、合否との関係は書きません。 | 取付工賃と本体代の行が、車検の見積の中に混ざっていないか |
後付け用品の行は、車検に必要な整備の行ではない場合があります。金額が妥当かどうか、付けるべきかどうかはこのページでは判定しません。
見積書で後付け用品の行を見つけたときの確認
- 自分が依頼した作業かを確かめる。点検の結果として勧められた整備なのか、依頼した後付けなのかで、承諾の手順が変わります。見積にない作業を勧められた場合の順番は見積にない追加整備を勧められたときの確認の順番にあります。
- 法定費用の3行と混ざっていないかを見る。検査手数料・重量税・自賠責保険料の3行は費目チェックリストで見分けられます。
- 車検と同時にする作業を分けて聞く。質問の例:「この取付は車検の合格に必要な作業ですか。それとも依頼した後付けの作業ですか。」
作業の名前の意味は見積書の作業の言葉、見積書の行の種類は車検見積書の行の種類別ページ案内で調べられます。改造車の見積は改造車・特殊用途車の車検見積にあります。自分で用意した部品を工場に持ち込む場合の行の変わり方は部品を持ち込むときの見積の行の変わり方で確認できます。延長保証・メンテナンスパックなど契約の行は付帯契約の行の仕分けと契約の確認点、字光式・希望番号などナンバープレートの行はナンバープレート関連の行の仕分けにあります。
このページでできること・できないこと
示しているのは、後付け用品の行の出方と、車検の基準に関わる代表的な後付け品の整理です。個別の車に付けた用品が車検に通るかは、取付の状態によるため判定できません。
出典(確認日2026-10-10):
- 国土交通省「ドライブレコーダーは真実を語る目撃者です!」https://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety_sub/carsafety036.html
- 国土交通省「OBD検査とは?(ユーザー向け)」https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_OBD_user.html
- 国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第178条https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/S178.pdf
- 国土交通省 不正改造防止のリーフレット(別紙3)https://www.mlit.go.jp/common/001290412.pdf
- 日整連「整備技術料」「部品、油脂代」https://www.jaspa.or.jp/member/explanation/fee01_03.html、https://www.jaspa.or.jp/member/explanation/fee01_04.html
よくある質問
Q. ドライブレコーダーなどの取付の行は、法定費用ですか。
法定費用ではありません。法定費用は検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料の3つで、依頼して付けた後付け用品は、整備技術料(取付工賃)と部品代(本体代)の行に出るのが基本です。実際の行の名前や金額は依頼先ごとに違うため、見積書の行名で確かめます。
Q. 後付け用品を付けると、車検に通らなくなることはありますか。
一次資料で確認できた範囲では、ドライブレコーダーの取付位置(フロントガラス上部から20%以内の範囲など)、タイヤ・ホイールが車体より外側へ突出しないこと、運転席・助手席の窓の着色フィルムの可視光線透過率(70%未満は不正改造として挙げられています)に基準があります。ナビ・オーディオ・ETCは、合否に関わるとする一次資料を確認できていないため、書きません。個別の車が通るかは、取付の状態によるため判定できません。
Q. 見積書の後付け用品の行について、工場に何を聞けばよいですか。
自分が依頼した作業かを確かめたうえで、「この取付は車検の合格に必要な作業ですか。それとも依頼した後付けの作業ですか。」と聞きます。取付工賃と本体代が分かれているか、法定費用の3行と混ざっていないかも見ます。金額が妥当か、付けるべきかは、このページでは判定しません。