12ヶ月点検の見積書の仕分け実例(架空見積2パターン)

12ヶ月点検の架空の見積書を、点検の料金・整備の料金・部品代・点検後の追加整備に1行ずつ分けた例です。車検の見積書との違いも並べます。

2パターンの前提

2つの見積書は、このページのために作った架空のものです。実在の整備工場の料金ではなく、金額は仕分けの見本として置いた数字です。消費税の扱いは省き、各行の金額の合計だけを示します。

パターンA:点検に、エンジンオイル交換を頼んだ見積

見積書の行金額仕分け
基本点検技術料8,000円点検の料金(定期点検の項目を点検する料金)
整備技術料(エンジンオイル交換)1,500円整備の料金(頼んだ整備の作業)
部品、油脂代(エンジンオイル)3,500円部品・油脂の代金
合計13,000円点検8,000円+整備と部品5,000円

エンジンオイルの交換は、点検の料金とは別に、作業の行と油脂の行の2行に分かれて出ています。交換が定期点検のどこに当たるかはブレーキフルード・エンジンオイルの交換は定期点検のどこにあたるかで確かめられます。

パターンB:点検のあとに、追加の整備が加わった見積

見積書の行金額仕分け
基本点検技術料8,000円点検の料金
整備技術料(ワイパーゴム交換)1,000円整備の料金(頼んだ整備の作業)
部品、油脂代(ワイパーゴム)1,200円部品・油脂の代金
整備技術料(ブレーキフルード交換・点検後に追加)3,000円点検後の追加整備(承諾が要る行)
部品、油脂代(ブレーキフルード・点検後に追加)1,500円点検後の追加整備(承諾が要る行)
合計14,700円点検8,000円+頼んだ整備2,200円+追加整備4,500円

点検のあとに加わった行は、もとの見積にはなかった行です。承諾の前に確かめる順番は追加整備を勧められたときの確認の順番にあります。この整備が必要かどうかは、このページでは判定しません。

2パターンと車検の見積書を並べて分かること

見るところ12ヶ月点検の見積書車検の見積書
法定費用の行ない検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料の3行がある
金額が決まる主体全ての行が依頼先の設定3行は法令や料率で決まり、残りは依頼先の設定
見比べ方行の名前と作業の範囲をそろえる法定費用を早見表と見合わせ、残りの行をそろえる

車検の見積書を同じ形で仕分けた例は車検見積書の仕分け実例、行ごとに金額を決める主体を並べた表は車検見積書の金額は誰が決めるかにあります。

見積書の費目名のゆれ(依頼先ごとの書き方と、このページの仕分けの対応)

費目の名前は依頼先ごとに違います。次の表は、依頼先の公式ページで確認できた点検料の行の書き方を、このページの「点検の料金」の行に当てはめたものです。名前が違っても、行が何の料金かは、定期点検の項目を点検する料金か、頼んだ整備の作業か、部品の代金かで読み分けます。

公式ページでの書き方依頼先の例このページでの仕分け
基本点検技術料日本自動車整備振興会連合会の説明資料点検の料金
定期点検価格(基本価格・追加整備が発生しない場合)イエローハット(店舗ページ)点検の料金(追加整備は含まない)
法定1年点検基本料金スズキ販売店(販売会社のページ)点検の料金
法定12ヶ月基本点検日産販売会社(東京の例・料金表)点検の料金(部品代・油脂代・消耗品代は含まない)
法定(定期)点検整備料オートバックス(店舗ページの例)点検の料金

「点検整備料」のように整備の文字が入る名前でも、書き方だけでは点検の料金だけなのか整備の作業の料金を含むのか決められません。見積書の行の名前が自分の見積と合わないときは、その行に何が含まれるかを依頼先に確かめてください。依頼先を並べた表の全体は12ヶ月点検を頼む前の確認にあります。

出典: 各社の公式ページ(確認日2026-10-14。URLは12ヶ月点検を頼む前の確認の出典欄)。日本自動車整備振興会連合会「基本点検技術料」(確認日2026-10-06)。

よくある質問

Q. 12ヶ月点検の見積書には、車検のような法定費用の行がありますか。

ありません。12ヶ月点検には、車検(継続検査)のような法定費用(検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料)の行がなく、全ての行が依頼先の設定する費用です。車検の見積書では、この3行は法令や料率で決まり、残りの行が依頼先の設定です。

Q. 見積書の「基本点検技術料」「整備技術料」「部品、油脂代」は、それぞれ何の料金ですか。

このページの架空の見積では、基本点検技術料を点検の料金(定期点検の項目を点検する料金)、整備技術料を頼んだ整備の作業の料金、部品、油脂代を部品・油脂の代金として仕分けています。区分は日本自動車整備振興会連合会の説明に沿っています。たとえばエンジンオイル交換は、作業の行と油脂の行の2行に分かれて出ます。

Q. 点検のあとに加わった整備の行は、どう見分けますか。

もとの見積にはなかった行として見分けます。このページのパターンBでは、ブレーキフルード交換の整備技術料と部品、油脂代の2行が点検後に追加された行で、承諾が要る行として仕分けています。この整備が必要かどうかは、このページでは判定しません。承諾の前に確かめる順番は、追加整備を勧められたときの確認の順番のページにあります。

このページでできること・できないこと

示しているのは、架空の見積書の行の仕分け方です。実際の見積の金額が妥当か、追加の整備が必要かは判定しません。自分の見積書の行を仕分けるときは12ヶ月点検の見積チェックを使えます。

出典:

このサイトは、車検の見積に関する一般的な情報を提供するものであり、個別の車の点検整備の要否を判定・保証するものではありません。実際の扱いは整備工場と国土交通省の案内でご確認ください。