3パターンの前提
3つの見積書は、このページのために作った架空のものです。実在の整備工場の料金ではなく、業者が設定する費用・整備費用の金額は、仕分けの見本として置いた数字です。法定費用だけは、次の条件で計算した金額です。
- 継続検査(2年)、初度登録から13年未満、エコカー減税の対象外
- 自賠責保険は24ヶ月契約で、保険期間の始期が2026年10月20日(2026年10月31日までに始期を有する契約の基準料率)
- 技術情報管理手数料は、車種や検査の方法で扱いが変わるため、この3パターンには入れていません(整備項目の参考情報)
自賠責保険料の基準料率は、始期が2026年11月1日以降になると変わります。同じ車でも、始期が11月以降の見積書では、法定費用の自賠責の行が上の金額と異なります(自賠責保険料の改定)。
パターンA:軽自動車(車両重量680kg)
| 見積書の行 | 金額 | 区分 |
|---|---|---|
| 自動車重量税(2年分) | 6,600円 | 法定費用 |
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 17,540円 | 法定費用 |
| 検査手数料 | 2,500円 | 法定費用 |
| 車検基本料 | 15,000円 | 業者が設定する費用 |
| 基本点検技術料 | 8,000円 | 整備費用(定期点検の項目の点検) |
| エンジン、下廻り洗浄料 | 3,000円 | 整備費用 |
| 整備技術料(エンジンオイル交換) | 1,500円 | 整備費用(交換の作業) |
| 部品、油脂代(エンジンオイル) | 3,500円 | 整備費用(部品代) |
| 合計 | 57,640円 | 法定費用26,640円+その他31,000円 |
法定費用は3行で26,640円です。残りの31,000円は、業者の価格設定と整備の費用で、依頼先によって変わります。エンジンオイルは、点検の料金(基本点検技術料)とは別に、交換の作業と油脂の代金が2行で出ています(交換は定期点検のどこにあたるか)。
パターンB:コンパクトカー(小型自動車、車両重量1,100kg)
| 見積書の行 | 金額 | 区分 |
|---|---|---|
| 自動車重量税(2年分) | 24,600円 | 法定費用 |
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 17,650円 | 法定費用 |
| 検査手数料 | 2,500円 | 法定費用 |
| 車検基本料 | 18,000円 | 業者が設定する費用 |
| 基本点検技術料 | 9,000円 | 整備費用(定期点検の項目の点検) |
| エンジン、下廻り洗浄料 | 3,000円 | 整備費用 |
| 整備技術料(ワイパーゴム交換) | 500円 | 整備費用(交換の作業) |
| 部品、油脂代(ワイパーゴム) | 1,600円 | 整備費用(部品代) |
| 合計 | 76,850円 | 法定費用44,750円+その他32,100円 |
重量税が車両重量で決まるため、法定費用はパターンAの26,640円から44,750円に増えます。ワイパーゴムも、点検と交換が別の行に分かれる例です(冷却水・ファンベルト・ワイパー・バッテリーの交換と定期点検の別)。
パターンC:ミニバン(普通自動車、車両重量1,700kg)
| 見積書の行 | 金額 | 区分 |
|---|---|---|
| 自動車重量税(2年分) | 32,800円 | 法定費用 |
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 17,650円 | 法定費用 |
| 検査手数料 | 2,600円 | 法定費用 |
| 車検基本料 | 22,000円 | 業者が設定する費用 |
| 基本点検技術料 | 11,000円 | 整備費用(定期点検の項目の点検) |
| エンジン、下廻り洗浄料 | 3,500円 | 整備費用 |
| 整備技術料(ブレーキフルード交換) | 3,000円 | 整備費用(交換の作業) |
| 部品、油脂代(ブレーキフルード) | 1,500円 | 整備費用(部品代) |
| 値引き(整備費用にかかる) | -3,000円 | 値引き |
| 合計 | 91,050円 | 法定費用53,050円+その他38,000円 |
検査手数料は、普通自動車で2,600円、小型自動車と軽自動車で2,500円の計算です(検査手数料の改定)。値引きの行は、どの行にかかるのかを確認します。法定費用は値引きの対象にならない前提で、この例では整備費用にかかるものとして置いています(合計欄の読み方)。
3パターンを並べて分かること
- 法定費用は車によって決まり、業者の違いでは変わりません。3パターンの法定費用は26,640円・44,750円・53,050円で、重量税が車両重量で、検査手数料が車の区分で決まっています。見積書の法定費用の行は、法定費用早見表と見比べられます。
- 見積書ごとに違うのは、基本料と整備費用の側です。同じ車でも依頼先で金額が分かれるのはこちらです。行の意味が分からないときは、費目名の別名対応表で引けます。
- 点検と交換は別の行になります。「基本点検技術料」は点検の料金で、交換は「整備技術料」と「部品、油脂代」に分かれて出ます。
自分の見積書を行ごとに分けるときは、見積の項目チェックに行の名前と金額を入れると、仕分けの結果を確認できます。
12ヶ月点検の見積書の仕分け実例
12ヶ月点検の見積書には法定費用の行がありません。点検の料金・整備の料金・部品代・点検後の追加整備に分けた例は12ヶ月点検の見積書の仕分け実例(架空見積2パターン)にあります。
よくある質問
この仕分け例を、自分の見積書に当てはめるにはどうすればよいですか。
見積書の行を法定費用・業者が設定する費用・整備費用に分けます。行の意味が分からないときは見積書の1行ごとの仕分け早見表と費目名の別名対応表で引き、行の名前と金額は見積の項目チェックに入れて確認できます。
法定費用の行は、依頼先で金額が変わりますか。
車によって決まり、業者の違いでは変わりません。重量税が車両重量で、検査手数料が車の区分で決まります。
実例の金額は、見積書が高いか安いかの目安になりますか。
なりません。3つの見積書は架空で、業者が設定する費用・整備費用の金額は仕分けの見本です。法定費用だけが、前提の条件で計算した金額です。
このページでできること・できないこと
このページの3つの見積書は架空のもので、業者が設定する費用・整備費用の金額は妥当な水準を示すものではありません。見積書の金額が高いか安いかは判定しません。示しているのは、行をどの区分に仕分けるかの例と、法定費用の金額です。
出典(確認日2026-10-08):
- 法定費用の金額は、このサイトの法定費用早見表と同じ計算(出典は一次情報の出典)
- 費目名の区分は、国土交通省と日本自動車整備振興会連合会の説明にある費目名(見積書の1行ごとの仕分け早見表)