貨物・商用車(4ナンバー・軽貨物)の車検見積で乗用車と変わる項目

自家用の貨物車は、車検の有効期間と定期点検の区分が乗用車と違います。見積書の点検の行がどう変わるかを、条文で並べて比べます。

自家用の乗用車・4ナンバー貨物車・軽貨物の比較(車検の期間と点検の区分)

比べる点自家用乗用車自家用の4ナンバー貨物車(普通・小型、車両総重量8トン未満)軽貨物(自家用)
車検(自動車検査証)の有効期間初回3年、2回目以降2年初回2年、2回目以降1年初回も2回目以降も2年
定期点検の周期1年ごと6か月ごと1年ごと
見積書の点検の行が基づく表別表第6(1年ごと・2年ごと)別表第5(6月ごと・12月ごと)別表第6(1年ごと・2年ごと)
条文法第48条第1項第3号、法第61条第1項・第2項法第48条第1項第2号、点検基準第3条第3項第3号、法第61条第1項・第2項法第48条第1項第3号、法第61条第1項

乗用車の「初回3年」は、条文では「自家用乗用自動車」のうち省令で例外とされたものを除く場合です。貨物車の「初回2年」は、車両総重量8トン未満の貨物の運送の用に供する自動車の場合です。軽貨物は、検査対象軽自動車にあたり、法第61条第1項の「その他の自動車」として2年です。

事業用(営業ナンバー)の貨物車や車両総重量8トン以上の自家用自動車は、法第48条第1項第1号で3か月ごとの点検です。このページの比較には入れていません。軽貨物で営業ナンバーの場合の扱いは、このページでは確認していません。運輸支局に確認します。

見積書の点検の行で変わること

別表第5と別表第6を並べると、同じ点検項目でも時期の欄が違うものがあります。4ナンバー貨物車では、乗用車なら2年ごとの欄にある項目が、12月ごと(毎年)の欄に入ります。

点検項目乗用車(別表第6)4ナンバー貨物車(別表第5)
ショック・アブソーバの油漏れ及び損傷2年ごと12月ごと
マスタ・シリンダ、ホイール・シリンダ及びディスク・キャリパ液漏れは1年ごと、機能・摩耗・損傷は2年ごと機能、摩耗及び損傷が12月ごと
ブレーキ・ホース及びパイプの漏れ、損傷及び取付状態1年ごと6月ごと
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み1年ごと6月ごと
排気の状態1年ごと6月ごと
燃料漏れ(燃料装置)2年ごと12月ごと

別表第5だけにある項目もあります。倍力装置、ブレーキ・バルブ、リーフ・サスペンション、エア・コンプレッサ、二重安全ブレーキ機構、シャシ各部の給油脂状態などです。これらは別表第6にはありません。見積書にこうした名前の点検が出ていたら、貨物車の基準による行です。

点検の周期が6か月なので、6か月ごとの点検の行は車検の見積とは別の時期の点検として書かれることがあります。車検のたびに受ける点検の料金と、車検とは別の時期の点検の料金は、見積書で別の行になっているか確かめます。

見積書と読み合わせるときの注意

車両総重量8トン以上の大型トラックの法定費用の読み方は大型トラックの車検見積の法定費用の読み方にあります。

ディーゼル車の項目はディーゼル車の車検見積に出る項目と定期点検基準の対応に、依頼先ごとの費目の違いは依頼先別の費目の違いにあります。

改造車・キャンピングカー・福祉車両・特殊用途車の見積の行の読み方は、改造車・特殊用途車の車検見積で仕分けています。

よくある質問

Q. 4ナンバーの貨物車は、乗用車と比べて見積のどこが変わりますか。

自家用の4ナンバー貨物車(普通・小型、車両総重量8トン未満)は、車検の有効期間が初回2年、2回目以降1年で、定期点検の周期は6か月ごとです。見積書の点検の行が基づく表は、乗用車の別表第6ではなく別表第5になります。2回目以降は1年ごとに車検を受けるので、法定費用の行も1年ごとに出ます。

Q. 貨物車の見積に点検項目が多く並んでいます。不要な項目が入っているのですか。

基準が違うためである場合があります。別表第5だけにある項目(倍力装置、ブレーキ・バルブ、リーフ・サスペンションなど)があり、乗用車なら2年ごとの欄にある項目が、貨物車では12月ごとの欄に入るものもあります。項目の多さだけでは、不要な項目が含まれているかどうかは分かりません。整備の要否は判定しません。

Q. 軽貨物の車検の期間と点検の周期は、4ナンバーの貨物車と同じですか。

同じではありません。自家用の軽貨物は、車検の有効期間が初回も2回目以降も2年、定期点検の周期は1年ごとで、点検の行が基づく表は別表第6です。軽貨物で営業ナンバーの場合の扱いは確認していないため、運輸支局に確認します。

このページでできること・できないこと

ここで示しているのは、法令に書かれた車検の期間と点検の項目の範囲です。個別の貨物車の整備の要否や、見積書の金額の妥当性は判定しません。事業用の貨物車の扱いは含みません。

出典(確認日2026-10-08):

このサイトは、車検の見積に関する一般的な情報を提供するものであり、個別の車の点検整備の要否を判定・保証するものではありません。実際の扱いは整備工場と国土交通省の案内でご確認ください。