新旧どちらの料率かは、受検日でなく保険期間の始期で決まる
2026年4月30日に届け出られた基準料率表には、「本表の基準料率は2026年11月1日以降に保険期間の始期を有する保険契約に適用されます」と書かれています。したがって、車検の受検日が2026年10月31日以前でも、見積の自賠責の始期が2026年11月1日以降なら、改定後の金額になります。反対に、受検日が11月以降でも、始期が10月31日までなら改定前の金額です。
新旧の金額は自賠責保険料の改定の新旧早見表、見分け方は新旧どちらの料率かの見分け方にあります。このページは、その見分け方を「前倒しで受検する場合」に当てはめて読みます。
前倒しで受検できる時期は、満了日の2か月前の日から
道路運送車両法施行規則第44条第1項により、有効期間が満了する日の2か月前の日から満了日までに継続検査を受けると、次の有効期間は満了日の翌日から数えます。受検を早めても、次の満了日は変わりません。詳しい根拠と、月末が満了日の場合の日付は車検を受けられる時期と有効期間にあります。
2か月前の日より前に受けると、次の有効期間は受検した日から数えます。この場合は満了日が前にずれます。
受検日と始期の組み合わせで見積がどうなるか(日付で数えた例)
前の満了日が2026年12月20日の車で考えます。2か月前の日は2026年10月20日です。次の表は、上の2つのルールを日付に当てはめた計算の例で、受検日と始期を選べるかどうかは示していません。
| 受検日 | 自賠責の始期 | 自賠責の料率 | 次の車検の満了日 |
|---|---|---|---|
| 2026年10月25日 | 2026年10月25日 | 改定前 | 2028年12月20日(満了日の翌日から数える) |
| 2026年10月25日 | 2026年11月1日以降 | 改定後 | 2028年12月20日 |
| 2026年11月5日 | 2026年11月5日 | 改定後 | 2028年12月20日 |
| 2026年10月10日(2か月前の日より前) | 2026年10月10日 | 改定前 | 2028年10月10日(受検日から数える) |
1行目のように、2か月前の日に近い早い日に受けて始期も同じ日にすると、保険期間の終わりが次の満了日に届くかも確認が必要です。2年車検の自賠責は最長25か月で、受検日から満了日までが1か月を超えるときは、受検日を始期にした契約では満了日を覆えない計算になります(自賠責が25か月と見積に出る理由)。始期を何日にするかは、見積書の始期と終期の日付を、整備工場や保険会社・代理店に確認してください。この出典では、始期の決め方までは確認できていません。
新旧の金額差(離島以外の地域・沖縄県を除く)
始期の違いで変わる金額は、次のとおりです。単位は円で、金額は24か月と25か月の金額差の表と同じ基準料率表の数字です。
| 車種 | 24か月の差 | 25か月の差 |
|---|---|---|
| 自家用乗用自動車 | 17,650円→18,560円(+910円) | 18,160円→19,070円(+910円) |
| 軽自動車(検査対象車) | 17,540円→18,660円(+1,120円) | 18,040円→19,170円(+1,130円) |
| 自家用小型貨物自動車(4ナンバー) | 20,340円→21,430円(+1,090円) | 20,950円→22,060円(+1,110円) |
差額は、改定前と改定後の同じ月数の引き算です。前倒しが得か損かは、整備の時期や費用、保険の始期の扱いで変わるため、このサイトは判定しません。離島と沖縄県の金額は、改定のページにあります。
軽自動車は、重量税の経過年数の判定も受検日で変わる
自賠責の始期とは別に、軽自動車の重量税には、継続検査の受検日が2026年11月1日をまたぐと、13年・18年経過の判定に使う初度検査年の区分が1年分ずれる変更があります。こちらは始期ではなく受検日で決まります。前倒しを考えるときは、自賠責と重量税で基準になる日が違う点を見積書で確認します(軽自動車の重量税の経過年数の判定、13年・18年経過の判定表)。
見積書で確認する3点
- 自賠責の保険期間の始期と終期の日付。始期が2026年11月1日以降かどうかで、新旧どちらの金額になるかが決まります。
- 受検日が満了日の2か月前の日以降か。早すぎると、次の満了日が前にずれます。
- 軽自動車は、重量税の行が受検日基準の区分と合っているか。見積書の他の項目は車検の見積書で確認する5点にまとめています。
自賠責の金額が何に使われるお金かは自賠責保険料の構成(純保険料・付加保険料・賦課金)にまとめています。
よくある質問
Q. 2026年10月中に車検を受ければ、自賠責は改定前の金額になりますか。
改定前の金額になるのは、保険期間の始期が2026年10月31日までの契約です。受検日が10月中でも、始期が11月1日以降なら改定後の金額です。見積書の始期の日付で確認してください。
Q. 満了日より早く車検を受けると、有効期間は短くなりますか。
満了日の2か月前の日から満了日までに受けるなら、次の有効期間は満了日の翌日から数えるため、短くなりません。それより前に受けると、受検日から数えます。
Q. 改定前に受けたほうが得ですか。
このサイトは、得か損かを判定しません。確認できる事実は、新旧の金額差と、始期が料率を決めること、受検できる時期のルールです。
このページでできること・できないこと
ここで示しているのは、料率の適用基準、受検可能時期の規定、新旧の基準料率の金額です。個別の車の最適な受検日や始期、保険会社や代理店ごとの割引・手数料は判定しません。実際の保険期間と金額は、見積書と自賠責保険証明書で確認してください。
出典(確認日2026-10-17):
- 損害保険料率算出機構「届出のご案内(2026年4月30日届出・始期の適用日の注記)」https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/202604_announcement.html
- 損害保険料率算出機構「自動車損害賠償責任保険基準料率表(2026年4月30日届出)」https://www.giroj.or.jp/ratemaking/cali/pdf/202604_table.pdf
- 国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率(改定前の料率表)」https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/common/data/ryouritsuhyo.pdf
- e-Gov法令検索「道路運送車両法施行規則」第44条https://laws.e-gov.go.jp/law/326M50000800074
- 国土交通省「自賠責保険・共済関連用語集」https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/other_info/word/index.html