走行距離計を交換した車の車検見積:走行距離の欄の読み方

メーターを交換した車や故障していた車の見積書で、走行距離の欄がどの書類に対応し、法定費用と整備の行のどちらに影響するかを仕分けます。

車検証に走行距離の記載はなく、法令で走行距離が書かれる書類は点検整備記録簿です

走行距離計(オドメーター)を交換した車や、走行距離計が故障していた車の見積書では、車両情報欄の「走行距離」が車の実際の総走行距離と一致するかが問題になります。まず、どの書類のどの欄に走行距離が出てくるかを国の資料で仕分けます。車検証には走行距離を書く欄がありません。

書類・装置国の資料で確認できることメーターの交換・故障があるときの読み方
車検証(自動車検査証)記載事項(道路運送車両法施行規則第35条の3)にも記録事項(同規則第35条の4)にも、走行距離は含まれていない車検証と見比べても、走行距離の正否は確かめられない。交換歴も車検証には載らない
点検整備記録簿点検または特定整備時の総走行距離を記載する(自動車点検基準第4条第1項第2号)過去の点検時の総走行距離が分かる書類。メーター交換の前後で数字が続いているかを見る手がかりになる
走行距離計(メーター)走行距離計を備える義務と、著しい誤差がないことの基準がある(保安基準第46条第2項)見積書の走行距離は、通常このメーターの表示が元になる。表示が車の総走行距離を表しているかは、交換・故障の経緯による
見積書の車両情報欄の走行距離国の様式の定めはなく、見積を作る側が記入する欄記入元(メーターの表示か、記録簿の数字か)と、メーター交換・故障の有無を依頼先に聞く

車両情報欄の他の項目(型式・初度登録年月・有効期間)の読み方は車検見積書の車両情報欄の読み方にあります。

走行距離の数字が違っていても、法定費用の金額は変わりません

検査手数料・重量税・自賠責保険料の区分は、車検証に載る車の種類・重量・経過年数などで決まり、走行距離を条件にする区分はありません(法定費用の金額は法定費用早見表)。メーターの交換や故障で走行距離の数字が実際と違っていても、法定費用の行の金額そのものは動きません。

影響するのは、走行距離を理由にした整備の提案の行です。「走行距離が多いので交換」と書かれた行は、記入された距離を前提にした提案です。距離ごとの交換の目安は法令の基準ではなく、メーカーや整備工場の案内によるものです(古い車・走行距離の多い車の見積と定期点検基準の対応)。

見積書を受け取ったときに依頼先へ聞く質問例

走行距離計の表示が実際と違う疑いがあっても、このページから「どちらが正しい」とは判定できません。メーターの交換・修理の履歴の確認は、直近の整備記録と依頼先への確認で行います。速度計・走行距離計の修理や交換の行の読み方はシートベルト・ミラー・速度計の保安基準と見積の行にあります。

よくある質問

Q. 車検証には走行距離が載っていますか。

車検証の記載事項にも記録事項にも、走行距離は含まれていません。法令で走行距離が書かれる書類は点検整備記録簿で、点検または特定整備時の総走行距離を記載します(自動車点検基準第4条第1項第2号)。

Q. 走行距離計を交換すると、車検の法定費用は変わりますか。

変わりません。検査手数料・重量税・自賠責保険料の区分に、走行距離を条件にするものはありません。影響するのは、走行距離を理由にした整備の提案の行です。

Q. 見積書の走行距離が実際と違うと思ったとき、何を聞けばよいですか。

車両情報欄の走行距離の記入元(メーターの表示か、点検整備記録簿の数字か)と、メーターを交換した、または故障していた記録の有無を依頼先に聞きます。手元の前回の点検整備記録簿の総走行距離と数字が続いているかも確かめます。このページから「どちらが正しい」とは判定できません。

対象範囲と出典

書類ごとの走行距離の記載の有無を条文で仕分けるページで、個別の車のメーターが正しいか、整備の要否が妥当かどうかは判定しません。メーター交換時の記録の残し方は、法令に定めがあるかをこのページでは確認していないため、書いていません。

出典(確認日2026-10-15):

このサイトは、車検の見積に関する一般的な情報を提供するものであり、個別の車の点検整備の要否を判定・保証するものではありません。実際の扱いは整備工場と国土交通省の案内でご確認ください。